2017年10月22日 (日)

アルバン・ベルク四重奏団 35

アルバン・ベルク四重奏団の1970年代の録音を
収録順に聞いている。今日はブラームスの作品で
弦楽四重奏曲 第1番と第2番、作品51の2曲。
1976年6月にウィーンのテルデック・スタジオで収録。
アルバン・ベルク四重奏団のブラームスは素晴らしくて、
何とも心落ち着く感じだ。作品は非常に緊張度が強く、
その演奏も厳格に鋭く、落ち着くというのも変だけど。
研ぎ澄まされた感覚と透明感あふれる響きが魅力。
ドイツ的というよりは、やはりウィーンのカルテットで
音楽の根底にその優雅さが存在しているのだろう。

Warner 2564 69606-7

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2017年10月20日 (金)

ミヒャエル・ギーレン 26

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第4集)から
ベルリオーズの幻想交響曲を聞いている。
南西ドイツ放送交響楽団の演奏で1995年12月20日に
フィリンゲン・シュヴェンニンゲンでライブ収録されている。
響きの美しさでスコアの隅々までがいきいきと語り出して、
私は大好きな演奏である。これは素晴らしい幻想交響曲だ。
ギーレンの音の作り方、音楽の構成は徹底して明確であり、
南西ドイツ放送交響楽団が際立って機能的な音色を奏でて
無色透明ながら、こんなにも豊かな音楽を聞かせるのは、
やはりギーレンって最高!スリリングにこの漲る緊張感は、
なかなか得られない感覚。他ではちょっと考えられない。

SWR>>music CD-No.SWR19028CD

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2017年10月19日 (木)

イスラエルフィル 2011/2012

クルト・マズア指揮イスラエルフィルによる
ベートーヴェンの劇音楽「エグモント」 作品84と
交響曲 第7番 イ長調 作品92を聞いている。
2012年3月にテル・アヴィヴ大学でのライブ収録。
クルト・マズアのベートーヴェンは数多くの録音があるが、
イスラエルフィルの魅力が全開であまりにも素晴らしい。
明るく色彩的な響きだが、マズアの求める重厚さもあって、
ベートーヴェンの深い響きに感動する。この数日の寒さで
こうしたエネルギッシュな音楽が聞きたくなってしまった。
秋になって、ベートーヴェンを聞く機会が増えている。

helicon 02-9660

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2017年10月14日 (土)

ウォルフガング・サヴァリッシュ 8

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮ロンドンフィルで
ブラームスの交響曲全集を収録順に聞いてきた。
交響曲 第3番 ヘ長調 作品90で完成である。
1991年12月にアビー・ロード・スタジオで収録。
実はこの交響曲第3番と大学祝典序曲のCDだけ
発売と同時に買っており、最初のも持っているのだが、
その当時に感じていたことは、誠実で渋い演奏ながら
聞くほどに味わいがあって、サヴァリッシュはさすがと
しかしいま聞くとまた少しずつ感じ方も変わっており、
豪快な力強さもあるし、思い切って鳴らす歌も魅力。
作りごとがないので、ブラームスの音楽の真実に
ふれている気がして、こういう演奏こそ大切である。

WARNER 0999 9 93565 2

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2017年10月13日 (金)

ウラディーミル・アシュケナージ 18

ウラディーミル・アシュケナージのピアノによる
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聞いてきた。
イツァーク・パールマン、リン・ハレルと共演。
ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 作品70-2
ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97「大公」
1982年2月22-24日にニューヨークのRCAスタジオ。
アシュケナージのピアノが明るいきれいな音で最高だ。
有名な「大公」に比べて、第6番は親しみなかったが、
今回、アシュケナージの魅力的な演奏で聞き込むと
これがまた楽しい。優美で軽やかに穏やかな作品かと
それが次々に変化し、独特の重厚な響きも加わって、
ベートーヴェンならではのユーモアにあふれている。
響きの変化もだが、技法の宝庫ともいえて、面白い。
「大公」はベートーヴェンの代表作品のひとつだが、
特に第3楽章などはロマン派の先駆けともいえて、
ベートーヴェンの後期の作風が現れる傑作である。

CDR923

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2017年10月11日 (水)

エリーザベト・レオンスカヤ 1

エリーザベト・レオンスカヤでシューベルトの作品を
収録順に聞いていきたい。これが最初の録音で
「さすらい人」幻想曲、ピアノ・ソナタ ト長調 D.894
1988年11月にベルリンのテルデック・スタジオで収録。
音色的には美しい演奏だが、やはり硬質な響きである。
この時代だとそれはソ連のピアニストの伝統ともいえて、
スケールが大きいのと音楽をクリアに構築していくのは、
ロシア的なシューベルト解釈であるようにも思われる。
作品の特徴として、幻想ソナタは柔らかい響きだが、
全体としては、鮮やかに強い意志と信念が感じられて、
やはり独特の印象はある。リヒテルやギレリスに通じ、
どうしても一括りに考えてしまうが、その世界観である。

WARNER 0190295974954

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2017年10月10日 (火)

アリシア・デ・ラローチャ 7

アリシア・デ・ラローチャでアルベニスの「イベリア」、
昨日に続き、第4集「マラガ」「へレス」「エリターニャ」
ナバーラと組曲「スペイン」より「グラナダ(セレナータ)」
「カタルーニャ(コランダ)」「セビーリャ(セビリャナス)」
「カディス(カンション)」「アストゥリアス(伝説)」
「アラゴン(ファンタジア)」「キューバ(カプリッチョ)」
「カスティーリャ(セギディーリャ)」という選曲である。
1986年10,12月にケンブリッジ音楽大学で収録。
あまりにも素晴らしい。とにかく釘付けになる感動だ。
スペインの音楽はスペイン人でないと表現できないと
よくいうが、ラローチャのアルベニスはまさにそれで
細やかな表情付け、独特の揺らぎは天性のもの。
複雑なリズムによる超絶技巧だけど、正確すぎても
それはつまらないだろうし、工夫したからといって
作りものの効果では興醒めである。その絶妙さで
ラローチャでなくては出せない世界がそこにある。

DECCA 478 0388

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2017年10月 9日 (月)

アリシア・デ・ラローチャ 6

アリシア・デ・ラローチャでアルベニスの「イベリア」、
第1集「エボカシオン」「港」「セビーリャの聖体祭」
第2集「ロンデーニャ」「アルメリア」「トリアーナ」
第3集「アルバイシン」「ポーロ」「ラバピエス」
1986年10,12月にケンブリッジ音楽大学で収録。
緩急も強弱も自在度が増して、あまりに感動的である。
音色の美しさ、透明感がまず魅力、その煌めきは絶品、
繊細な表現に引き込まれるが、躍動感と運動性も最高。
何て素晴らしい演奏なのか。アリシア・デ・ラローチャは、
この1980年代半ばから1990年代にかけて、数多くの
録音を残しているが、すでに大ベテランの域にあって、
しかしこの超絶技巧で難曲とされている「イベリア」を
余裕をもって、鮮やかに描き出しているのを聞くと、
円熟の芸とまさに絶頂期にあったことを思わされる。
明日は後半の「イベリア」第4集と組曲「スペイン」。

DECCA 478 0388

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2017年10月 7日 (土)

ミヒャエル・ギーレン 25

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第4集)から
ラフマニノフの交響詩「死の島」 作品29を聞いている。
南西ドイツ放送交響楽団の演奏で1993年8月19日に
バーデン・バーデンのハンス・ロスバウト・スタジオで収録。
ギーレンのラフマニノフというと珍しい印象があるのだが、
「死の島」を取り上げているというと頷けるところもあるか。
しかし非常に鋭い音作りで、明瞭な解釈は明るい響き、
透明感を生み出して、ロシア色は薄まって、ギーレン流。
細部の描き込みが徹底して緻密であり、私は好きである。
この雰囲気そのままで交響的舞曲を聞いてみたいところ。

SWR>>music CD-No.SWR19028CD

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2017年10月 6日 (金)

ウォルフガング・サヴァリッシュ 7

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮ロンドンフィルで
ブラームスの交響曲全集を収録順に聞いている。
交響曲 第1番 ハ短調と運命の歌、大学祝典序曲で
1991年4月にアビー・ロード・スタジオで収録されている。
まさにスタンダードな遊びや揺れのないブラームスで、
サヴァリッシュならではの引き締まった演奏に感動する。
この渋さのその値打ちは当時の私にはとてもわからず、
25年が経過して、今となっては心に響いてくるのである。
とはいえ、昔からN響を指揮しているサヴァリッシュの
大ファンではあったのだが。日本で格別の存在である。
運命の歌も素晴らしく、そして有名な大学祝典序曲の
重厚で迫力の響きは圧倒的。気合いがこもっている。
サヴァリッシュは聞けば聞くほどに偉大な指揮者だ。

WARNER 0999 9 93565 2

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