2018年1月21日 (日)

アルバン・ベルク四重奏団 38

アルバン・ベルク四重奏団の1970年代の録音を
収録順に聞いている。今日はモーツァルトの作品で
第22番 変ロ長調 K.589 「プロシャ王 第2番」
第23番 ヘ長調 K.590 「プロシャ王 第3番」
1975年12月にウィーンのテルデック・スタジオで収録。
前回に続いて、この「プロシャ王」の弦楽四重奏曲は、
私はこれまで聞いてこなかったので、勉強中である。
モーツァルトの死の前年に作曲され、後期の作品だが、
渋い存在感のようでもあり、つまり少々地味なのだけど、
しかし優れていることは間違いなく、素晴らしい作品だ。
この「プロシャ王」の3曲は、もっと聞いてみたくなった。

Warner 2564 69606-7

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2018年1月19日 (金)

アレクサンドル・タロー 4

アレクサンドル・タローによるプーランクの作品集。
プレスト 変ロ長調、メランコリー、
フランス組曲(ブルゴーニュのブランル舞曲、パヴァーヌ、
小軍隊行進曲、コンプラント、シャンパーニュのブランル舞曲、
シシリエンヌ、カリヨン)、8つの夜想曲、3つの常動曲、
村人たち(チロル風ワルツ、スタッカート、田舎風に、ポルカ、
小さなロンド、コーダ)、間奏曲 第2番 変ニ長調、
3つの小品(パストラル、讃歌、トッカータ)
アレクサンドル・タローが26歳ぐらいのときの録音と思われる。
詳しくはわからないのだが、流通しているCDでは最初の時期。
プーランクはあまり聞かないので、これで勉強している感じだが、
若き日のアレクサンドル・タローは、素晴らしく魅力的な演奏。
プーランクのピアノ作品は基本的に心地よい曲ばかりなので
きちんと聞けば、すぐに親しみを覚えるが、興味が湧いてきた。

CDR927

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2018年1月17日 (水)

ミシェル・ダルベルト 3

ミシェル・ダルベルトによるドビュッシーの作品で
映像 第1集と前奏曲集 第1巻を聞いている。
1997年12月9-12日にラ・ショード・フォンで収録。
洒落の効いた表現の揺らぎを爽快な中に漂わせて、
そうしたところに何とも抜群のセンスを感じるのだが、
明瞭なテクニックは鮮やかであり、研ぎ澄まされて、
どうもリストの作品のように響いてしまうところは、
好みが分れる。音楽の明解さは最大の武器だけど、
霧の中に見え隠れする柔らかな風景は存在しない。
その点では、前奏曲集の方が好みに近い気がする。
音色の透明感と絶妙な色付けの仕上がりは絶品だ。
ダルベルトは2015年の最近になって、続編のような
映像 第2集と前奏曲集 第2巻を録音しており、
その前に比較の意味でもこちらを聞くことにした。

RCA 74321 606292

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2018年1月16日 (火)

エリーザベト・レオンスカヤ 2

エリーザベト・レオンスカヤでシューベルトの作品、
ピアノ・ソナタ イ長調 D.959とト長調 D.664
1992年3月にベルリンのテルデック・スタジオで収録。
まさにリヒテル、ギレリス、ベルマンを思わせるような
ロシア的な硬質な響きなのだが、音色は明るい色調で
ゆったりとした流れの中で豊かな表情で描き込まれて、
これは感動的な演奏だ。ソ連時代のどこか威圧的で
音楽への厳しさゆえに聞く人を寄せ付けないような、
そうした感覚はここにはない。親しみをもって聞けて、
それが時代の変化なのか、レオンスカヤの音楽性か、
どちらにしても魅力にあふれたシューベルトである。

WARNER 0190295974954

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2018年1月12日 (金)

ギャリック・オールソン 3

ギャリック・オールソンによるリストの作品集(第1巻)で
バッハのコラールによる幻想曲とフーガ(ブゾーニ編曲)、
そしてピアノ・ソナタ ロ短調という大作2曲を聞いている。
2009年4月にニューヨーク州立大学の舞台芸術センター。
バッハのコラールによる厳粛な雰囲気をもつ作品にはじまり、
その流れでリストの華麗な側面を抑え、ピアノ・ソナタも含め、
全体に荘厳な響きで統一されているところに私は惹かれた。
ベーゼンドルファーのピアノが使用されており、深い音色で、
角の取れた輪郭ながら豊かに鳴り響いて、素晴らしい録音。
ギャリック・オールソンのスケール大きい演奏にぴったりで
細部の表情にまで丁寧に感動的な名演だ。巨匠の風格で
一方の超絶技巧の安定感も圧倒的であり、完璧に思える。

BRIDGE 9337

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2018年1月11日 (木)

マルタ・アルゲリッチ 1

マルタ・アルゲリッチによるシューマンの作品で
子供の情景 作品15、クライスレリアーナ 作品16
1983年4月22-26日にミュンヘンのプレーナーザール。
昨日はジョナサン・ビスのクライスレリアーナを聞いたが、
そのひと時代昔の1980年代を代表する名盤を聞いている。
アルゲリッチは天才的というか、感情の起伏が極端に激しく、
繊細な弱音から叩きつけるような強打まで思いのままである。
いま改めて聞くとその繊細な表現の方が美しくて、私はいい。
逆に感情の激しい部分は、やはりどうも基本的には好まない。
とはいいながらも聞く人をこれだけに惹き付けるのだから、
やはりそこがアルゲリッチなのであり、たとえ好みでなくても
これは名演であることを認めざるを得ない、そんな境地だ。

DG 410 653-2

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2018年1月10日 (水)

ジョナサン・ビス 1

ジョナサン・ビスによるシューマンの作品集を聞いている。
クライスレリアーナ、アラベスク、幻想曲 ハ長調
2006年4月22-25日にロンドンのエア・スタジオで収録。
10年以上前の録音であり、ジョナサン・ビスは25歳だが、
深く考え抜かれて、練り上げられた表現という印象がある。
細やかなところにまで丁寧に精妙に描き込まれているが、
その音楽は力強く、強固な意志によって構築されている。
ここで取り上げられている作品がいい。好きな曲ばかりで
私はクライスレリアーナがお気に入りだが、この幻想曲が
実に堂々と完成された仕上がりであり、何とも感動した。

CDR926

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2018年1月 9日 (火)

ズデニェク・マーツァル 2

ズデニェク・マーツァル指揮チェコフィルによる
マーラーの交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
2008年1月17,18日にプラハのルドルフィヌムで収録。
チェコフィルの美しい音色がまずは最大の魅力だが、
マーツァルは誠実な音作り、精妙なコントロールであり、
透明感あふれる音楽が実に丁寧に作り上げられている。
セッション録音とライブの編集のようだが、臨場感があり、
会場で聴衆と聞いているような空気感がよく伝わってくる。
それが終楽章になるとちょっと変わり、動きがより大きく、
うねりを上げる迫力の音楽に首を突っ込んでいるような、
響きのこだわりにも感動するし、一気に引き込まれる。
マーツァルとチェコフィルによるマーラーのシリーズは、
この第1番と第2番だけ、残していたので、それから
今年は聞いてみたいと思っている。第8番がないが、
それに「大地の歌」も残されていないのは、何とも残念。

EXTON OVCL-00355

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2018年1月 8日 (月)

カラヤンの1980年代 41

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ブラームスの交響曲全集を収録順に聞いていく。
今日は、交響曲 第2番 ニ長調 作品73で
1986年6月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
ブラームスの交響曲は、かなりいろいろな演奏で
このところ継続して聞いているが、今年の最初に
カラヤン晩年のお馴染みの名盤で聞きたいと思う。
独特の徹底した美学が緩みを見せ、解放されて、
雄大な仕上がりへと変貌しているのは間違いなく、
結果、かなりロマンティックな音楽が聞けるのだが、
そこにどこまで深く共感して、聞き込めるかである。
1970年代の演奏に比べ、ばらつきがあるのは事実。

DG 00289 477 9761

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2018年1月 6日 (土)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は、交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
2016年5月にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで収録。
ここでも速めのテンポだが、スピードよりも軽やかさ、
楽しく、いきいきと躍動する快活なリズムが特長である。
明るい音色は心地よくて、ノン・ヴィブラートの奏法は、
素朴な響きを生み出しているけれど、透明感があって、
まさに田園の雰囲気というか、実に素晴らしい風景だ。
それにしても細部の表現、表情付けが魅力的であり、
情景の中にいる人々の心も伝えているのには感動。

accentus music ACC80322

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