2017年12月 8日 (金)

ロイヤル・コンセルトヘボウ

マリス・ヤンソンスの指揮によるブルックナーで
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ盤。
交響曲 第6番 イ長調(1879/1881年 ノヴァーク版)
2012年3月7-9日にアムステルダム・コンセルトヘボウ。
これ以前のヤンソンスのブルックナーとは少し違っており、
引き締まって、くっきりとした輪郭、きびきびと俊敏な動き、
ヤンソンスらしい造形感覚がブルックナーにも適用されて
このライブシリーズでは、一番いいかもしれない充足感。
ディテールの処理がすごい。ただならぬ緊張感である。
第6番で、こうした演奏が聞けるなんて、正直なところ、
予想していなかった大きな感動であった。とにかく明瞭。
ハッキリとした主張が伝わってきて、こちらも迷いがない。
ヤンソンスなりの答えを見つけたようだ。続きが楽しみ。
2012年12月の第7番と2014年3月の第9番がある。

RCO 14005

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2017年12月 7日 (木)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は、交響曲 第9番 ニ短調 作品125であり、
独唱は、ジモーナ・シャトゥロヴァ、藤村実穂子、
クリスティアン・エルスナー、クリスティアン・ゲルハーヘル、
そしてMDR合唱団、ゲヴァントハウス合唱団によって
2015年12月にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで収録。
日付の記述はないが、おそらく大晦日のライブである。
奏法の点でも解釈においても今日の最先端を取り入れ、
88歳のブロムシュテットが今も進化し続けていることに
まずは驚かされる。細部にまで非常に明瞭に響かせて、
音楽の構造が鮮やかに浮かび上がり、しかし無理なく、
仕上がりとして、実に自然体な音色を奏でていることに
何よりも感動した。現在の解釈では、重々しさはないが、
非常にリズムが強調されており、それが緊張感を生み、
音楽がしなやかに進行されて、素晴らしい演奏である。
ゲヴァントハウス管弦楽団がとにかくものすごくいい音。

accentus music ACC80322

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2017年12月 5日 (火)

スティーヴン・オズボーン 3

スティーヴン・オズボーンのラヴェルを聞いている。
クープランの墓、メヌエット、古風なメヌエット、
グロテスクなセレナード、水の戯れ、前奏曲、
ハイドンの名によるメヌエット、ボロディン風に、
シャブリエ風に、亡き王女のためのパヴァーヌ、
優雅で感傷的なワルツが後半に収録されている。
2010年7,9月にロンドンのヘンリー・ウッド・ホール。
その正確さは、まるで機械仕掛けのような緻密さで
しかし無機的な印象になることなく、想いが詰まって、
とにかく最高の気持ちよさである。本当に素晴らしい。
テクニックの鮮やかさが基本だが、柔軟な運動性で
実にしなやかな音楽の流れ、洗練された響きは格別。
もちろん音は美しいし、何よりも純度の高さが特長だ。

hyperion CDA67731/2

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2017年12月 4日 (月)

スティーヴン・オズボーン 2

スティーヴン・オズボーンのラヴェルを二日で聞く。
今日は、夜のガスパール、ソナチネ、鏡、ラ・ヴァルス
2010年7,9月にロンドンのヘンリー・ウッド・ホール。
ラヴェルの作品集から1枚目だが、こちらの選曲は
私にとっては、好きな曲ばかりで、うれしくなってしまう。
ピアノの響きで色彩や表現の主張は内向的でもあるが、
とにかくその驚異的な鮮やかさとしなやかで柔らかい音色、
あまりの素晴らしさに釘付けになってしまう。本当に最高。
今回もスティーヴン・オズボーンの独特の和音の処理に
これまでと違う感覚が生まれて、不思議なぐらいに夢中。
いろいろと聞いてきたけれど、全く違うのである。天才的。
この才能と閃きは、ちょっと次元の違う完成度で究極だ。

hyperion CDA67731/2

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2017年12月 3日 (日)

ヤープ・ファン・ズヴェーデン 2

ヤープ・ファン・ズヴェーデンの指揮による
ブラームスの交響曲を収録順に聞いている。
今日は、交響曲 第1番 ハ短調 作品68で
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、
2002年6-8月にブールス・ファン・ベルラーヘで収録。
快速なテンポ設定ながら想い入れたっぷりの歌い方で
力強く、感動的なブラームスである。アムステルダムが
本拠地であるネーデルラント・フィル(オランダ・フィル)で
同じ地のコンセルトヘボウ管弦楽団などと比べれば、
世界のトップ・オーケストラとはいえないと思うのだが、
才能を開花させつつあったズヴェーデンの指揮であり、
音楽に深く聞き入って、じっくり楽しめた。素晴らしい!
ちなみに録音会場のブールス・ファン・ベルラーヘとは、
アムステルダムの証券取引所だそうである。なるほど。

Brilliant Classics 94074

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2017年12月 1日 (金)

ロイヤル・コンセルトヘボウ

マリス・ヤンソンスの指揮によるブルックナーで
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ盤。
交響曲 第4番 変ホ長調(1878/1880年 ノヴァーク版)
2008年9月17-21日にアムステルダム・コンセルトヘボウ。
ヤンソンスのブルックナーに共通といってもいいのか?
音色の美しさにすぐに引き込まれるが、響きを吟味して、
研き抜かれた音楽作りではあるけれど、明るく、暖色系で
どの瞬間も親しみやすく、最後まで楽しく聞き続けられる。
歌心に満ちていて、端正な中にも表情は豊かなのであり、
精神性で厳しい彫刻のブルックナーとは一線を画している。
やはりギュンター・ヴァントやチェリビダッケ、朝比奈隆など
かつてのそうしたブルックナー指揮者が究極であるならば、
少し方向性は違うのだが、解釈もより自由に解き放たれて、
ヤンソンスも素晴らしいのである。とはいっても終楽章は、
引き締まって緊張感に満ち、感動的なフィナーレである。

RCO 09002

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2017年11月29日 (水)

ミヒャエル・ギーレン 29

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第4集)から
シューマンの「マンフレッド」序曲(2002.3.17-24)
「メッシーナの花嫁」序曲 作品100(2010.2.2)
交響曲 第1番 変ロ長調 作品38「春」(2014.1.26)
今回も南西ドイツ放送交響楽団の演奏によって、
フライブルクのコンツェルトハウスで収録されている。
私は「マンフレッド」序曲が大好きで、ギーレンの解釈は
かなり激しいシューマンの錯乱状態を表しているような
そういう印象もあるのだけど、やはり渋い響きは最高だ。
第4集では、ここでの交響曲 第1番が最も近い演奏で
マーラー版が採用されているというのが特徴ではあるが、
シャイ―指揮のCDを聞いているのだけど、こちらの方が
かなり個性的な感じがして、これもギーレンの音楽性か。

SWR>>music CD-No.SWR19028CD

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2017年11月28日 (火)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は、交響曲 第2番 ニ長調 作品36であり、
2015年12月にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで収録。
テンポ感としては、それほどに急速な印象でもないが、
実に新鮮な響きであり、それは明瞭で細やかな動き、
音楽のしなやかな流れが冴えわたって、そこである。
なんて素晴らしいのだろう。音作りはシンプルだが、
それゆえの運動性が、直接的に心に語りかけてくる。
この同じ月に第9番が収録されているが、次回は
2015年の年末の「第9」を聞きたいと思っている。
この週末から12月で、いよいよその季節である。

accentus music ACC80322

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2017年11月27日 (月)

パーヴァリ・ユンパネン 4

パーヴァリ・ユンパネンでベートーヴェンを聞いている。
ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 作品10-1
ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 作品10-2
ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 作品10-3
2010年9月にクーモ・アートセンターで収録。
作品10の3曲のピアノ・ソナタで、大好きな作品だ。
かなりの爽快なテンポ感覚で、それを圧倒的な鮮やかさ、
考えられうる最上の明解度で演奏、なんて素晴らしい!
ドイツの伝統的な重厚で深みのある演奏とは違うけれど、
信じられないような透明感は新しい時代を感じさせるし、
間違いなくこれからのスタンダードとなる名演である。
立体的な造形は最大の特長だし、とにかく楽しすぎる。

ONDINE ODE1268-2D

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2017年11月22日 (水)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は、交響曲 第7番 イ長調 作品92であり、
2015年5月にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで収録。
大枠の印象は、従来からのスタンダードなテンポで
ゆったりと深い響きは、今回も実に感動的なのだが、
細部の描き方は非常に緻密で、ピリオド奏法による
シンプルな仕上がり、リズムも際立って、新鮮である。
不思議なぐらいに若々しくて、そのしなやかな動き、
躍動感には驚かされる。このとき、巨匠は87歳だ。

accentus music ACC80322

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